うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

【写真企画】意図を楽しむこと

写真を添付して文章を書くという【写真企画】である。 安請け合いしてしまったが、どうしてくれようかと考え始めて頭を抱えることになった。 なにせ僕は写真を撮らない。 ツイッターやLINEでコミュニケーションをとる上で、目の前に広がっている光景とそれに…

【写真企画】ポスト

ポストにもいろんな形やいろがありまして、各々のポストは今か今かと手紙を待ちわびているのですよ。待ちくたびれてしまっているポストもあります。それでもポストはあなたからのお手紙を今か今かと待っているのです。たった今も。 うまく言葉の交わせない私…

いしいしんじ「ある一日」

久々に読書感想文を書く。 読書感想文というよりは、「読んで思った事」くらいの軽さで書いてみようと思う。 ある人に「一度読んでみるといい」と勧められたこの一冊。 非常に薄い。普通に読み進めれば2時間で十分終わってしまう程度。 しかし、三日ほどに…

【写真企画】得るということ。

お母さんが余命2ヶ月という夢を見た。日に日に弱っていくお母さん。立ち上がれなくなるお母さん。自分の余命が途切れる頃に娘の大事な支払日と給料日があることを心配するお母さん。内容はもうよく覚えていないが、目が覚めた瞬間、声を殺して泣いてしまった…

【写真企画】Nomi no ichi

退廃的な物を眺めるのが、好きだ。 使い古され、使用主の元を離れ、彷徨い続けて、 疲れ果てた顔をして並ぶ古道具。 読了されてしまったのか、 最後まで読まれることなく売られてしまったのか、 経緯もわからず、積み重なった本。 持ち主が死に、遺された人…

【写真企画】我が家のぬいぐるみ達には意思がある

表題をみて「何言ってんだこいつ、頭おかしいだろ」という反応をした方、あなたはなにも間違っていません。でも本当に我が家のぬいぐるみ達は意思を持って生きていて(この表現があっているのかは分からない)、我が家の人々はこの子達を溺愛しているのだ。そし…

【映画】ファントム・スレッド

企画の途中にすみません。映画の感想を。 ファントム・スレッド ネタバレを多く含みます。 まーーーー綺麗な音と映像で何を観せられたのか私は。 丁寧に気を張り巡らせて撮られている感じがビシビシと伝わってきて素晴らしかったです。 まさにレイノルズが撮…

一流インスタグラマーを目指して

皆さんどうもこんにちは、「どんなに美しい景色を収めた写真も、君の笑顔の写真の前では霞んでしまうね」って言う男の持っているカメラのレンズに指紋をべったりとつけてやりたいでおなじみ、アミーゴ銀三郎です。 さて今回のブログテーマが写真、ということ…

〔写真企画〕これはそんな話

自分のためにお金を使う行為が、昔からあんまり得意じゃない。 今までの人生の道中でそういうことをする余裕がなくなって、そうしたら物欲がそんなに強くなくなって、いざ自分のための買い物をどうしてもしなくちゃいけないって時にはすでにもうそのタスク自…

ライチ☆光クラブ(映画)

ライチ☆光クラブが映画化する。 その情報が入ってきた時私は、絶対に観ない。そう思った。 好きすぎるのである。古屋兎丸の最高傑作であるこの作品が。 観るきっかけになったのは某動画配信サービスから配信が始まったという通知が来たからだ。私は風邪っぴ…

マドラー

竹久が目を覚ましたとき、聡子は歯を磨いていた。「今日は遅いのね」。今日は遅番の日だった。聡子が自分の皿を洗い始めたところで竹久はベッドから起き上がった。「今日はあの男のところに、行くのか」聡子はなんの逡巡もなく肯首した。竹久は、聡子が用意…

鏡の部屋

セツナは左手の小指の爪を丹念に整えた。他の指、ましてや足の指などはただただ身体の白い排泄が無くなるところまで切るのみであったが、左手の小指の爪だけはセツナにとってなくてはならないものだった。その透き通るような白、それに続く滑らかな艶色。セ…

ブラックペアン1話

ブラックペアン1話。ネタバレ多数。 普段はテレビを全く観ない生活をしているのでドラマなんて週一で追いかけられるはずもなく、かといってわざわざ録画する程の情熱もなく。しかしミーハーな母が録画して観ていたのでラジオ感覚で聞いていたら思ったよりも…

雨と傘と。

ここ数年ずっと使っていた傘 強風に煽られて骨が折れ、ついに壊れた 何てことのない、どこのコンビニにでもあるようなビニール傘 初めて二人きりで遊んだ日、予報外れの雨が降り出して 二人でコンビニに駆け込んで 本当は君のぶん一本で良かったのに ひとつ…

うかびあがる

「いい加減にしろ」という言葉を電話越しに聞いて、もう耐えているのがばからしくなった。 ここ数か月だけの話ではない、きっともっとずっと昔から積み重なっていたものがいよいよ無視できなくなってしまった。 迷惑や心配をかけているのがお前にはわからな…

愛には色んな定義があって。 人の数だけ愛があって。 定義もない認識もされていないただそうある愛があって。 例えば10年好きでいたらそれは愛と呼べるっていうのを聞いたことがある。 ずーと前テレビでどこかのお坊様が言っていた。 愛は初めからそこにある…

2018/01/01/11:58

2017年に片づけられなかったことがすべてやってくるのが2018年であって、結局仕切り直しとかできないじゃんか、ということになったのがいまです。 どうもおはようございます、管理人です。 2017年に記事一本あげようとしてたんですけどね、隣にいたひとがマ…

眠りの部屋

さかさまの気球が空から落ちてくる。燃料が布から染み出して、落ち行く先のわたしの服を滴の模様で染めた。この汚れは落ちないかもしれない。お気に入りの服だったけど。それでも気球はわたしに向かって落下してきた。気球ってどれくらいの重さなのだろう。 …

2017.12.14 消印 Y→K

お手紙ありがとう。限りある時間をあなたと過ごしたいというあなたからの言葉が嬉しかったです。私もあなたも、お互いの両親にまだ紹介し合ってはいないけれど、どうしてだろう、一緒にいて触れ合った肌の地平に永遠がいつも見えるのです。その先を信じてみ…

離島のすゝめ(1)

今年の春はもう駄目だった。 駄目だったと言えばいつもそうだけど、半年前に両親がくたばって、同棲していた婚約者と別れ、会社を辞め、加えていつもの鬱と不眠だ。さすがにもう駄目だった。落合南長崎の十九番線ホームで、朝から夜までそこにいた。逆立ちで…

〈11月手紙企画〉

○○さんへ。 寒くなってきて、空も街もキラキラして。写真を撮るには素敵な季節の到来ですね。 …と、いざ手紙を書こうして、本当は長々と書いたのだけれど。 結局、消しちゃった。 なんだか、たくさんの言葉を並べても、何ひとつ伝わらない気がして。 だから…

秋の日

生活の匂いが好き。 わたしが吐き出した煙草の煙を厄介そうに睨みつけながら、そう言ったあなたの部屋には、ライターも、芳香剤のひとつもなかった。 ベランダに座り込んで煙草を吸っていたら、向かいのアパートの一室の明かりが不意に呆気なく消えて、その…

〈11月手紙企画〉

○○様へ 立冬も過ぎて、日に日に寒くなりますね。いかがお過ごしでしょうか。 最近すこし不思議なことが起こりまして、それをお伝えしたく筆を執りました。 ある朝、新宿駅でのことです。目の前で男性が500円玉を落としました。拾って声をかけようとしました…

依存症

「依存してたんだよ」私はつい先日、簡単に言えばふられた。いつかこうなると予測できていたし、覚悟もあったので、ああやっぱりか、という気持ちだった。その日バイトから帰ってきて2時くらいになりとても辛く古くからの友人に事情を話すと言われた一言がこ…

11月企画「手紙」

深夜に起きているだろう君へ 伝えたいことなど、特にないのだけれど、電波を介すのも、直接君とお話するのも飽きたので、手紙を書くことにしました。 僕の字は読みづらくないですか? 丁寧に書いたつもりだけれど、もしかすると、読みづらいところもあるかも…

〈11月手紙企画〉

To Y こんにちは。台風も過ぎ去って、だんだん秋が肌に慣れはじめてきて、からたがきちんと冬を迎える準備をしはじめる頃合いですね、いかがおすごしですか。といってもきっとここに書いてもどうせきちんとは見ないでしょうから、思いっきり普段ならあなたに…

最後の晩餐

こんばんは。はじめましてのかたははじめまして。ずっと書きたいことたくさんあったのにすごくお久しぶりになってしまいなに書きたかったのか忘れてしまいました。かおるんです。なぜ今日は書くぞと思ってちゃんと書けているのかと言いますと、なんと!明日1…

《10月企画バトン》ハッピーエンド

彼女いない歴=年齢がそうでなくなったのは高校二年の冬だった。 女子どころか男子と話すのすらあまり得意でなかった僕に彼女が出来るなんて少しも思っていなかった。それまでの人生で一番驚いて、その驚きは間もなくして幸福感に変わっていった。 付き合い…

。ばたばたと叩きつけるように雨が降っている。目が痛くなるほどに眩しいネオンに囲まれた駅前、ハザードランプが縦並ぶロータリー。忙しなく入れ替わり続ける車たちに、濡れる肩もいとわず駆け寄っていく人々の表情は、今の天気に似合わず華やいでいた。 わ…

《10月企画バトン》20代最後の日

何も代わり映えしないルーティンの中で、数字がひとつ増え、10の位が変わる。たったそれだけのことをいかに楽しめるか。そういうチャレンジをしてみたんですけどね。 本当に何も、何も変わりなく、穏やかに日は過ぎていき、ただ満ち足りて暮らすことしかでき…