うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

きょうの日報

 

 

 

連日、残業している。当然のことだが、残業代という概念は設立してからようやく1年とちょっと経った弊社には存在しない。いやお前交通費全部出さないなら出せよ、という言葉を何度飲み込んだことかわからない。引かれていく社会保険料のエグさが毎月生理のように痛くてたまらない。辛いものを食べ続けている時と一緒で慣れていくしかないものなんだろうとは思うんだけど。

 

 

連日、お腹が痛い。現在抱えている案件の中での自分のポジションは、極めて人権がない。ていうかもうちょっと権限をもつ偉い業者が、全然動かない。言われたら動くけど、基本停止している。カメかな?と思ったけど、あながち間違いではなさそう。今日資料にミスがあり、この話が本腰に及んでいる段階で発覚することのヤバさをひしひしと感じながら、「すいません、ここの記述のエビデンスはどこにありますか?目視で一緒に確認した際はなかったものですよね」と訊いたら、すみませんそんなものはありません・こちらで修正しときます、という回答だった。いやあの、後手にまわってそういう対応なくないですか?お客様にわたしはなんて説明すればいいんですか?ていうか知能指数ゴミですか?   ですよね、わかりました、失礼します、といって受話器を置いて、ため息×5。一方ではわたしが味方をしなくてはならないお客様から半激詰めに遭っていて、そのお客様の立場を長いスパンでみて守るためにいろいろ動いていて、決してその都度要求に100%答えることが味方ではないことを、うまくいえない。意味わかんないんですけど、とか数億回聞いた。言葉遣いひとつで相手の対応が180度違ってくる世界の中で、たったひとつ言いたいことを丁寧に伝えるために言葉を選んで喋っていることを、1ミリもわかってくれないお客様だ。わたしは味方で、あなたがたのためにここまで動いて、ここからはわたしの手の範疇の外ですというのを示している。伝わらない。どこまで丁寧に付き合えばいいかわからなくて、トイレに駆け込む時だけが落ち着く。誰もみてないから涙ぐんでもへいきなのだ。

 

連日、後輩とバイトに手を焼いている。バイトに関しては、5月頭からはじめて毎週月曜木曜金曜来ます・来れないときは事前に連絡します・という約束をしていたのにも関わらず、もう昨日から来てない。社長の古くからの付き合いのある方の娘さん(ギャル)だ。なんなら金髪だった。黒髪に途中で戻してくれたけど、別に金髪は結わえてもらってたら全然それでよかった。そこの髪の毛のやる気があるならまずシフト通りに出てほしかった。何かシフトについて聞いてますか、と社長に訊くと「いや毎週月曜木曜金曜に来るってはいってた」と返ってきて、いやそれわたしもすでに聞いたので休みの連絡とかないんですかとかって意味で尋ねたんですけども…とおもい黙りこくる。仕事を覚えるまではなるべくきてほしいなとおもう。大学生なんてそんなもんだよねと思いたくなくて、なんかほんともうちゃんと自分の中の義理みたいなのをたててほしいよとおもう。

後輩については、無事(?)正社員に今月からなったものの、全くといっていいほど契約がひとりでできないので場数をこなしていくしかないねって感じでいつも内心ブチギレている。日報丁寧に書けっていってるし、あれほど日報と引き継ぎの下手くそだった元同僚を見ていて何を学んだのか知りたいなと本気で思った。あと文鎮がなにかわかってなくて、文鎮取ってって伝えたら「ブンチンってなんですか?」と返ってきて本気でびっくりした。素養がないとかそういう話ですらないなと思ったので、後で頭にぶち込んであげるから体で覚えてねといった。仕事の優先順位のつけ方がまだまだ甘くて、多分そこを自覚していないのだろうと予測している。朝に頼んだ毎月はじめの一番大事な仕事は、本日の終業5分すぎの時点で終わってなかったことが判明し、無事尻拭いのため退社が遅れた。ちなみに後輩はわたしより早くあがっていた。てめえぶっ殺すぞ。弊社の中で給料泥棒は積極的に殺していかないといけない法律がある。わたしが制定した。

 

 

連日、ぐったりしている。救いを求めて買った本は、まだあと半分読み残してある。救いがほしくなったときのために残してあるんだけど、読もうとする前に疲れてなにもかもわからなくなってしまう。同居人の生活におけるわたしの行為についてなんでああいうことしたの、という指摘の言葉にさえ、もうつらくてごめん、と謝ってしまう。わたしにも理由があって、もういっぱいいっぱいなんだってこと、きっと全然伝わってない。もうそんなに責めないで。誠意を尽くして生きているつもりで、わたしの誠意のコップの中身はもう空に近い。コップが小さいことが悪いのかもしれない。でもわたしはもう無理だ。明けない夜もないけど、毎日朝日が火事の中で迫りくる炎のようにみえることを絶望だと思う内は、さっさとこんな世界からいなくなるべきなんじゃないかとおもう。