うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

きょうの日報

 

 

朝、遅刻した。最近朝起きたら膀胱の痛みで動けなくて困ったなあということが多い。ご飯も食べてるし風邪っぽくはない。花粉で鼻はやられているけれど、漢方を飲んでなんとか生きている。あんなに食べるようになったのに抵抗力がまだ弱いのかあ、と思いながら、すみません、いつまでには着けますがお掃除の時間に間に合いません、申し訳ありません、とラインを送った。こういう時にあまり我慢をしないでゆっくり動いた方が後に引かないで楽になるのだと、膀胱炎になってもう9年になる経験からわかっている。

 

 

朝、着いた。掃除できなくてすみません、昨日は忙しかったですか?仕事やってくれてありがとうございます、進捗状況聞いてもいいですか?と声をかける。今日はあのよくわからない社長は来ない。デスクで履歴書を書けたら書くぞと意気込んで用意してきた。仕事も多分今日中には一歩前に進められたらいいな。なるべく早めに帰宅してご飯を6合炊くぞ。と、思いながら進捗状況を聞く。わたしのいない間のある1日がすごく忙しかったらしくて、同僚は自分の仕事とわたしの仕事のフォローでいっぱいいっぱいだったみたいだ。先方にレターパックで契約書を郵送する余裕すらなかったみたいだった。なぜその判断をしたの?その言葉は相手に伝えるには軽率では?と口を出したら、まるでちょっと不機嫌になったかのように早口になって言い訳をまくしたてた。理由を聞いてるだけなのになあ、と思いながら、わたしの言い方が悪かったという態度が伝わるように、「今日は声が変だけど昨日遅くまで飲んでたの?」と明るめのトーンで声をかけなおした。金曜が忙しくってわたし以外のメンバー3人で深夜1時まで飲んだらしい。そっかあ、おつかれさま、ずいぶん飲んだのねえ。ハハ、と笑いながら目で微笑んでることがわかるように取り繕った。もうすごい疲れてさァ、みんなヘトヘトだったんだよ、という言葉を聞いてあげる。別に聞きたくないし合わせたくないけど、そうしたら滞りなく進む。

 

 

夕方、やりきれなくなって後輩と一緒にお菓子を買いにセブンへ行った。どう考えても相手が指定する初期費用をオーバーしているし、収めるためにはどうしてもわたしの取り分を減らさないと今の現状から簡単に打開できなそうだった。簡単に、というのはこの契約を成約するのに急いでいるからであって、時間を少しもらえるならばわたしの取り分は減らずに目的を達成できるかもしれないのだ。そんな時間と手間を先方からもらえるのか、どうだろう、明日相談してみようか、うーん。迷いながら後輩とセブンに入る。話の途中でからかわれモードになって、「いやあなた2連休しといて朝遅刻って」って言われた。その瞬間?がめちゃくちゃ浮かんだ。いやまあ確かに掃除の時間に間に合わなかったことは謝るし謝ったし、それが足りないのならそうなんだろう。だけども、お前はわたしより会社に近いところに住んでいるのにも関わらず、わたしより先に出勤したことがないのにそれをいうわけ?入って日数が経つのにまだ会社周辺の地理がわからなくて、うちは地理がわからないと話にならない職だと身にしみてわかっているくせに、昼の休憩はずっとコンビニでご飯を買って外に出ようともしないくせに?そうであっても契約を1本とってこれるだけの力はあると認めているし、その努力を肯定するから、せめて現状の自分に甘えないでほしいもんだなあ、と思いながら無言でリプトンのさくらミルクティーを手に取る。さくらがついてるやつはまあハズレはしない。ていうかお前、飛び込みの客逃しすぎだし、せめてもうちょいお喋りが上手になるためにも外を歩いてまわる習慣つけたら?今のところお前の長所、顔しかなくない?と言いたいのを堪えて、レジに並ぶ。細身な後輩はスーツが似合うけれど、青スーツは正直若いうちしか着れないし、26歳以降の青スーツは見ててウザいからやめた方がいいよ、とそっと心でつぶやいた。

 

夜、退勤しようとした。明日は今日この2人は休みでいない。やっておく仕事ある?と聞いたらぽつぽつ出てくる。丁寧にヒアリングしてメモする。急ぎかどうか頭の中で計算する。同僚があ、と言い出す。これってまだやっておく必要ないよね?と訊かれたその仕事は、わたしがすでにもうクリアしていると思っていた段階の仕事だった。ていうかやっておいてくださいってわたし休み前に言ったよな?なんでやってないの?と訊く。契約前に届けばいいやつだし、そもそも先方から準備が遅れるといってたからこちらもそのような対応でいいかと思った、とのこと。この契約のことに対して繊細さが足りねえなあと感じて、オッケーやっておくよ、といった。誠意とかどこに置いてきたんだろうな、と思いながら明日のタスクメモに書き足す。わたしの明日のタスクメモの内容の多くは、大抵が自分の案件ではない。他人の尻拭いがままある。半年前は他人の尻拭いをして給料をもらっていた。今は自分のお客様と尻拭いで手一杯で、せめて頭でも体でもいいから会社にいる人間が進歩してくれたらなって思う。

 

夜、帰り道。今週火曜の新入りの歓迎会はどうするの?と同僚からラインが入った。元々社長がいる場に同席したくなく、酒もご飯も一緒に食べたくないと宣言したために欠席の旨を伝えていた。同僚からは、新入りの青スーツは別に悪くないのだから歓迎会くらいは参加したら?と暗に伝えてきた。別に悪くないとしたってわたしのことを守ってくれるわけでもなんでもないし、ていうかそこまで興味がない。やっぱ当日具合悪くなったので参加できませんってことにするから1人分キャンセルしておいて、とラインで打った。明日の夕方にその旨を店に伝えるから心変わりしたら連絡して!ととんちんかんなラインがきた。うるさいなあ。うるさいなあ。うるさいなあ。