うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

ブラックペアン1話

ブラックペアン1話。ネタバレ多数。

 

普段はテレビを全く観ない生活をしているのでドラマなんて週一で追いかけられるはずもなく、かといってわざわざ録画する程の情熱もなく。しかしミーハーな母が録画して観ていたのでラジオ感覚で聞いていたら思ったよりも引き込まれて最初から2回見直したのでとりあえずざっくり感想を。

 

ざーーーっくり言うとブラックジャックとドクターX(観てないけど)を足して2で割ったようなドラマ。

とんでもない金額ふっかけるけど手術は完璧、人格に難あり。みたいな。

 

まず開始早々内蔵が思いっきり出てきて「あ、こういう系ね!」と見る側に意識させるのがうまいなあと。

中途半端なニノかっこいー!で終わるドラマじゃねぇぞっていう気合いみたいなものを感じる。

 

まず何よりテンポがいい。生きるか死ぬかの瀬戸際の病院内のバタバタ。唯一だらだら惰眠をむさぼる二宮くん。緩急が丁度よく、飽きない。みんなが焦ってバタバタしているのにも関わらずちんたら歩く二宮くんをいつの間にか「早く処置して!」と急かしてしまう。まるで二宮くんの下につく研修医の竹内涼真と同じ心境ではないか。してやられた。

 

良かったのは水谷豊の娘の趣里ちゃん。必要になるであろう医療器具の準備の指示をする時の凛々しさ。(「なになにその医療器具なんて言ったの?」と思ってようやく探してクーリー鈎と言っていた。医療器具コラムでもしてくれたら楽しいのに)

 

あと治験コーディネーター役の加藤綾子。アナウンサーとしては性的に狙いすぎてあんまり好きじゃなかったけど、それがバッチリガッツリはまっていて良かった。加藤綾子と会食したい。取引だってしちゃうしちゃう。取引だけじゃなくてもっとディープなお付き合いもどうですかね。

 

二宮くんはちょっとキャラがかたまってないのかなとか思ったり、これ以上やりすぎると流石に漫画チックになりすぎるのかなとか思ったり。

ただ最後の竹内涼真がオペを依頼して見事成功した後のシーン、あれは素晴らしかった。

手術が成功して一瞬ほっと息をつこうとした瞬間、竹内涼真の胸に血の手形をべったりと付ける。ぞっとした。まさにオペ室の悪魔。そのもの。

 

ただひとつ、キャストがいまひとつ物足りない。大御所!!みたいな存在のインパクトが足りない。

それぞれが素晴らしく(またはそつなく)演技をしているのは間違いない。けれど画面に映っただけで「ヤバい役」だと思わせてくれるベテラン大御所俳優がいたらもっと引き締まるのになあと。

 

小泉孝太郎が自分の病院でもないモニター室に一人で行けてしまったり、モニター室が無人で自由に触れてしまったりというありえないでしょ、という部分はあったものの、感想を書こうかなという気になる程度に引き込まれた。第二話も観る。