うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

依存症

「依存してたんだよ」

私はつい先日、簡単に言えばふられた。

いつかこうなると予測できていたし、覚悟もあったので、ああやっぱりか、という気持ちだった。

その日バイトから帰ってきて2時くらいになりとても辛く古くからの友人に事情を話すと言われた一言がこれ。

「そもそもどこが好きだったか言えない男なんだから依存でしかないでしょ」

確かに。

私は好きなんてあいまいな感情は説明出来ないと思うしそんなものナンセンスだとすら思うけど、理論をつけることはある程度依存しないためには必要だったのかもしれない


そもそも私は、いろんなものにのめり込みやすい単純な性格だ。

ついったーが最たるもので、暇さえあればついったーを開いている。

アイドルもただ追いかけるだけでなくどんどん手を広げ、リアルでの友人より名前と顔が一致する人数が多いくらいになってしまった。

アニメもそれなりに好きでチェックしたりゲームをやり込んだりすることもある。

地図が好きで地図を読んだり路線図や国道の地図をただ広げてニヤニヤしてみたりとか、星が好きで星を眺めて星座を思い出しギリシャ神話…とか言ってみたりもする。

本も好きで好きな作家の本を集めて本棚に並べたり、マンガを集めてみたり、スマホやケータイで活字を追ったり、はたまた動画をみたり…


なんでもいちど気になるとのめり込むし、いつのまにか詳しくなっているし、これはそれぞれに依存しているんだと思っていた。

今思うとこれは中毒だ。

私はある種の情報中毒だ。

いつも情報をみていたいし、目の前の対象から得られる情報はできるだけ搾り取ろうとする。

そしてその情報の関連情報は…とキリがなくなってしまう。

今の時代、本当に簡単にいろんな情報をすぐに手に入れられる。いろんな手段で。

本当にいい時代だ。

この時代に生まれてよかった。

もし縄文時代とかに生まれていたら、私はその情報伝達の遅さに待ちくたびれて死んでいたかもしれない。


依存と中毒は似て非なるものだ。

中毒は「それがなければ生きていけないと思うくらいのめり込んでいるもの」、依存は「それがあることで生きていける自分の座標みたいなもの」というイメージが私の中にある。

だからなんだと言う訳では無いが、依存の方がたちが悪そうだ、と思っている。


私は彼に依存していたのか、それは申し訳ないなと思いながらこれからどう生きていこうか考えた。

とりあえずしばらくそういうめんどうなことはいらない。

情報を追って少しずつ考えていこうと思った。

なにか中毒になっているものがあるとしんどいことがあってもなんとか生きていけることがわかった。

私は強いぞ。


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かおるん(@kaaaaaoruuun)