うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

要るか? | 仕事のはなし

チョリ~ッス、こんちわ。タマです。

前回書いたキッズ向けのような映画レビューの記事から、だいぶ日があいてしまいました。
このごろ仕事が落ち着いてきて暇なので、普段感じている仕事への葛藤を少し書きたいと思います。


私はデザイナーとして5年目になります。

一言でデザインといってもかなりの種類がありますが、現職場では主にものづくりに関わっています。種類で言えば”プロダクトデザイン”にあたります。
具体的には、普段皆さんが使っている雑貨類やインテリア、マウスやスマートフォン等々もこのプロダクトデザインに当てはまります。


私が関わっている製品は、完成して皆さんの目に触れるまでに、平均で2年かかります。
それまでにプロダクトデザイナー、作図者、製造業社や開発者、グラフィックデザイナー、印刷会社、広告会社、などなど様々な人が関わり、それぞれに試行錯誤があり苦悩の連発です。また、事前に市場調査をかけたとしても、2年かけた製品が売れるという保証はありません。
それでも自分が関わった製品が完成し、雑誌やWEB等で紹介されたりお客様に好評だったりすると凄く嬉しいし、やりがいのある仕事だなぁと実感します。


ただ、たまに仕事をしながら「こんなの、私たちデザイナーや企業のエゴでは」「そもそも、生産する必要性があるのか?」と思ってしまうのです。


ショッピング、楽しいですよね。
雑貨やインテリアを見るだけでも、大好きです。
でも、多すぎないか?圧倒的に物が多い。
食べ物と違って、平気で5年10年ともつものが多いのに、毎日生産されるプロダクトたち。

生産に関わりながら思ってしまうんです、「要るか?」と。

自己表現の”アート”とは真逆で、誰かに必要性があってこその”デザイン”であるはずなのに、「要るか?」って、デザイナーとしてどうなのよ。
私がまだまだ未熟なデザイナーだからこその葛藤かもしれません。

結論から言えば、人々がより快適な生活を送れるようになるために、デザインすることは辞めてはならないのですが、頭から離れない「要るか?」と言う3文字。


そんな葛藤と戦いながら、今日も生産に向けて仕事をしています。