うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

わたしが目を醒ます

 はじめまして!だんごちゃんだよ。

 お題箱に「大森靖子が好きな人はいませんか?」という投稿を頂きました。私は大森さんが好きです!……ということで、今回記事を書かせて頂く運びになりました。よろしくねっ!

  

 大森靖子さん、好きなんです。私は大森さんがメジャーデビューする半年前くらいに偶然知って、それから必ず新曲はチェックしてます。ライブはタイミングが合わなくて数えるほどしか行けてません。だからファンを名乗るのは畏れ多い。でも、好き。大森さんはライブが本当に最高なので、行ける人は絶対ライブに行きましょう。(自戒)

 

 

 まずは、大森さんのダイマしますね!

 大森さんはギターで弾き語りを基本スタイルとしているシンガーソングライターです。メンヘラだとか病んでるだとか、そんな評価をされがちだけれど、多くの人が語るありきたりでちっぽけな枠組みなんかじゃ収まらない情熱的で真剣なパフォーマンスをしています。日夜、生の苦痛が醜くSNSで暴れ狂って生きづらさを抱えた今の時代に寄り添う不器用で優しい歌が特徴的だよ!

 フェスによく行かれる方は一度くらい「絶対彼女」「ミッドナイト清純異性交遊」を耳にしたことがあるかな。アニメ好きな方だったら『食戟のソーマ』でED曲に使用された「さっちゃんのセクシーカレー」を、アイドルが好きな方はゆるめるモ!あのちゃんとコラボした「勹″ッと<るSUMMER」を知っている…のかな??Youtubeに沢山魅力的なMVが公開されているので、是非検索してみてください。MVでおすすめは「ドグマ・マグマ」です。可愛い。みんな大好き(!?)大槻ケンヂも出演してます。

 

 

 この先はファンの勝手な語りです。

 私は大森さんの歌詞が好きだ。例えば「きゅるきゅる」だったら「誰でもいいなら私でいいじゃん」ってカラオケで叫ぶのが楽しい。「デートはやめよう」なら「コンビニで一番高いアイスでエロいことをしよう」とかも最高。好きな歌詞を永遠に列挙できるくらい好きな言葉がいっぱいある。それは大森さんが手垢のついた言葉を使わないからだと思う。初期の生活感が漂う単純な歌詞も、最新の意味不明とも言える歌詞もどちらも大森さんが書いた歌詞だ。大森さんの思想が濃く、濃く出ている。それでいて、大森さんの書く歌詞はカーテンを閉め切ってアイフォンの液晶だけが灯る部屋で一人流れてくるツイッターの文字列をダラダラ見ている貴方や貴女や私の言葉になる。不思議な共鳴が起きる。「この歌あたしのことうたっている。」この歌詞は私の言葉だ。私はこの言葉を叫びたかったんだ!という出会いがあったらもう大森さんの虜。「パーティードレス」っていう曲を初めて聴いた時は衝撃的で涙が止まらなかった。当時は幸せが分からなかったから。
 大森さんの素晴らしいところは、初期の曲から最新の曲まで、どんなにえげつない歌詞でも、圧倒的な肯定があるところだと私は思う。暴力的だし、回りくどいこともある。でもどんな絶望の中でも死にたみも全部、全部、全部肯定して意地でも生きてやるという強さがある。自分やファンの傷を舐め合うだけで終わらない大森さんの歌詞は、きっと色んな人を生かしている。明日を迎える恐怖や救いようもない劣等感、人間の醜さを包み込むエネルギーが大森さんの曲には存在する。
 大森さんも必死だし、聴いてる方もすっごく必死。多分、真面目なんだと思う。真面目に生きるっていうのは、社会の規範に従うことなんかじゃない。自分の言葉を叫び、自分の思想に従うことだ。真面目に生きるのは苦しいんだ。現在の音楽シーンはとにかく銀盤が売れなくて四苦八苦しているわけだけど、大森さんは手を抜くことなく音楽に魂を込めている。この間、ツイッターで「ガンガン無料でもたのしめるようにしていきたい派ではあるんで、なるべく多くの曲をMVつくって動画アップしてるんですが/ずっともっと良いもの作りたいのでCDよかったら買ってください。/ライブ来てください。/私のでなくてもお金を払って何かを得て、その体から剥がれない経験にしてください。」と言ってたときはさすがに驚いた。このひとは「マジックミラー」辺りから薄々感じていいたけれど、聖母なんだなあと思った。人間を人間として扱わないのは虐待に等しい行為だからあまり神聖化したくないけど、大森さんはきっと私たちと地続きのふっつーのお姉さんでありながらも神様業もやってるって言いたくなってしまう。(いや、聖母になろうと足掻いている?それが大森さんの生きる方法だった?……これは酷い解釈だと怒られそう。)

 進化し続ける大森さんは新譜が出る度に、音楽から絶望の香りがする。しかしそれに屈せず抗う光の道が必ず提示してある。影だけを追い掛けない。必ずどこかに息が出来る、私が私として存在できる場所があることを信じて、辿りつくことを諦めない意志がある。歌いたいから歌う。ただそれだけがどれほど難しいことか。大森さんの楽曲に闘いの歴史が見える。届かない伝わらない広がらないこんな世界でも誰かには響いていると信じている、きっと。

 「わたしみ」はすごいよ。はちゃめちゃすごいよ!こんな愛が溢れた曲、書けないよ。死ぬ気で生きてなきゃ生まれてこないよ。大森さんは昔から大森靖子なんだけど、どんどん磨かれて純化している。これからも大森さんが生きている限りこの世に名曲が生まれ続けると思うと私は生きていける。こうして文章を書いている間も新たにYoutubeに動画を公開している。大森さんは現在進行形で生きている。

 

 生きよう!

 

 

 好き勝手書いちゃいました。ご覧いただきありがとうございました☆

 

 

 

だんご(@Fdng7)