うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

9月29日

。「やっぱりあのときに捨てちゃえばよかったね」と、冷蔵庫を覗きながらしかめっ面で言うあなたになんだか寂しくなって、その日は寝返りがやけに気になった。 お箸もお茶碗も、リモコンの位置も、煙草の吸い方も、不機嫌の直し方も、笑えるぐらいに簡単に馴…

要るか? | 仕事のはなし

チョリ~ッス、こんちわ。タマです。前回書いたキッズ向けのような映画レビューの記事から、だいぶ日があいてしまいました。このごろ仕事が落ち着いてきて暇なので、普段感じている仕事への葛藤を少し書きたいと思います。私はデザイナーとして5年目になり…

理性と分別と感性

昨日大学で講義を受けていたんですけど、そこで聞いた内容がなんとなく印象に残っているので書き留めておきます。その講義ではイギリスにおける「子ども」を巡る意識や生活文化、社会福祉のあり方について考察しています。昨日は歴史とか公民とかで名前を聞…

オイ1年。焼きそばパン買ってこいよ。

Q. なんでパシリが買いに行かされるのは決まって焼きそばパンなの?なにか元ネタがあるんですか? A. 銀魂の沖田ってキャラクターが元ネタだと思う。 こんなやり取りを見かけたことがあります。 おい、待てや1年。シャシャり出てきてパロディが売りの漫画…

モグラ

。 青からグレー。 モグラの目を「退化」とわたしたちは云います。 ならば、わたしはまいにち、かかさず「退化」しているね。ほんとうに、ほんとうのことは、わたしたちが見えている先にはなくて、それは立派な人間の、立派な「退化」だった。 やがて、オレ…

ニュアンス

人と人との間のニュアンス。 その人とその人が互いを知りつつ各々過ごした時間、一緒に過ごした時間、ある時ある時交わした目配せ、感じた感覚、人知れず互いに向けた信頼、一緒に見つめた出来事、温度、交わした言葉の端々、声色。 その二人にしか分からな…

「選択肢がある」ということ

「君には選択肢があっていいね」 「僕には始めから選択肢が無いから、自分の中で何とか昇華させるしかない」君はそう宣う。 確かに。 けれど私には私なりの言い分がある。 それは、君の言う「私が持つ選択肢」とは、私の望まない選択肢だということだ。「果たして、…

【ゆる募】教えてください【だけど切実】

「痩せて綺麗系になって生活リズム正したら最強になれるよ、お前は」それって私じゃなくないですか!!!こんにちは、最近痩せて綺麗系になって生活リズム正したくて仕方ない系女子のかおるんです。最近言われたこの言葉ですが、考えれば考えるほどどれも無…

今伝えたいこと

やさしくしないで きらいになってよ にくくてにくくてたまらなかった くるしくてくるしくてたまらなかった ただのいちどもふれることさえできず べつべつのみちをすすんでいる ただそれでも、そうだとしても いまでもあなたをあいしています アミーゴ銀三郎

9月23日

。 あなたは朝が苦手だった。 映画の予定に間に合わなくなって不機嫌なわたしを小馬鹿にしたような寝癖を付けて、平然と寝息を立てているあなたに溜息ひとつ。机の上にあったマッチ箱を手に取って、煙草を灯した。 ベッドの縁に腕をかけて、広くて薄い背中を…

頑張ること

唐突ですが私はよく「頑張ってるね」「頑張り屋だね」と人からよく言われます。まあ素直に嬉しいんですよ。認められてるみたいで。でもたまにその「頑張る」にどうにも違和感というか、なんというか少しの居心地の悪さのようなものを感じます。それは私が自…

LIVE FOREVER

星空。ロマンチストかしら。いいえ。オリオン座しか知らない。恋の字も知らない頃に冬の純な風に吹かれて見上げた。自転車、暖かいコート。暖かい手袋。幼い頃に星の歌を聞いていた母親の車を思い出して、家に帰る。塾の帰り。まだ明日は見えなかったけれど…

9月17日

。 「台風上陸、夕方から、だって」とあなたは言った。起き抜けに怪訝な顔をして空を覗いたからだろう。あなたは隣で布団に寝そべったままで、読んでいる文庫本から目を離さずに、それからまた、「出しっぱなし」とつまらなさそうに言った。振り向いてテーブ…

誠意って、何かね

夏はもう、私達を置いてどこかへ行ってしまったようで。どうもこんばんは。あなたの街の 瀬戸内寂聴、マイティー猿です。愛、覚えていますか? さてさて先日、消防署が毎年マイカンパニーにて行う救急救命講習なるものに参加してきた話でございます。「あっ…

昨日の話なんだけどさ

心のキャパシティが限りなく狭く、あるいは真っ当な人間の一般的なそれより明らかに足りないために、すべての物事に対して真っ向から向き合う際に、「これに対して全体の心のどのくらいの部分を割けば適切に対応できるのか」「どのくらいの距離感を保ってい…

死んでもいいI LOVE YOU、あるいは、冷蔵庫について

うまくいえないひとたち、というのは、意味の位相の中で呼吸している人たちと同義かなと思った。例えばだけれど、愛について語るときに、これは愛かも、とすらとても言えない時があって、それは言葉にすると、始まるのでなく終わってしまう恐れがあるからじ…

わたしが目を醒ます

はじめまして!だんごちゃんだよ。 お題箱に「大森靖子が好きな人はいませんか?」という投稿を頂きました。私は大森さんが好きです!……ということで、今回記事を書かせて頂く運びになりました。よろしくねっ! 大森靖子さん、好きなんです。私は大森さんが…

What's My Age Again?

自分っていくつだっけ? 学生と社会人の境界線まで来て全然大人になれていない自分たちを痛感したのは、幼なじみと地元のサイゼで3時間ねばって勉強しながら、将来に対しての愚痴を言った後の帰り道。 まあ、その幼なじみは大学院に行くつもりだから社会人ま…

宝くじは買わない

はじめまして。いきなりですが、みなさんはよく宝くじを買いますか? 私は付き合いでスクラッチを買ったり、くじ付の年賀はがきを買うくらいで、自ら進んで宝くじを買ったことが無い。 宝くじを買わない事に明確な理由は無いが、ある日突然大金が舞い込んで…

こえだめ

ぼくは学生時分に便秘であった。はじまりは小学生の低学年、ひょっとするとそれ以前から。25年間生きているほとんどを便秘の身として過ごしてきたものだから、はっきりと記憶していない。母いわく「うんちを我慢する癖があった」らしい。便意も催すと両手両…

においについて

季節の変わり目は匂いから知る。暖かさ、涼しさ、寒さ、暑さ、みな、そのあとにくる。秋は金木犀、春は桜?花の香りなら、暖かくなってから、暑さが過ぎてから。でも、そうではない、匂い。何の匂いなのだかは分からない。 今年も、ああ、もう秋か、と、夜歩…