うまくいえないひとたち。
366日目になった。
僕がまだうら若きバカだったころ(乙女に対応する言葉が男にはないのは不公平だ)に、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』を読んで、こんなことを書いていた。
ーーー
その糸は、もう二度とほどけないんじゃないかと思うほど、グチャグチャに絡まってしまうことがある。
ほどくために自分が何をすべきか考え、糸が絡まってしまった原因を考え、ほどけなくなってしまう前になぜ気付かなかったのかを考える。その過程で、自分の過ちを想定する。
過ちを償うことはできない。背負うことしかできない。過ちは過ちでしかない。
だが、それは「なぜ?」の答えになる。
この世界では「不明である」という状態が最も恐ろしい。不明だったことが明らかになって、それに納得すれば消化できるし、必要なら反省もできるし、そこまで行ったら忘れることさえできる。
その糸は、ほどけたら失われてしまうのかもしれない。「関係」という、その一本の糸は。
ーーー
そこにいたことを大切にしたい。今だって、いないけどいるんだから、不思議な話だ。
またな。クソッタレ。
ふわっふわの毛布