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うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

世界はひとつになれない

賛否両論の暗喩と化した星野源の話をする。

 

イケメンではない。誰が言ったか知らないし、誰も言ってない可能性もまぁまぁ高い、星野源イケメン説。「イケメン」の定義にもよるが、やや魚顔である。

ブサイクでもない。チヤホヤされている彼を見て、なぜチヤホヤされているのか分からないがために、妬ましさから一定数の人が言ったであろう、星野源ブサイク説。「ブサイク」の定義にもよるが、やや魚顔なだけである。

 

芸能人は外見もひとつの商売道具だし、バラエティ番組に頻繁に出演しているのでもない限り、自分から詳しく知ろうとしなければ外見による判断がそのままタレントの評価になる場合も多々あるだろう。

 

世界はひとつじゃない

ああ そのまま ばらばらのまま

世界はひとつになれない

そのままどこかに行こう

 

星野源がソロデビューした2010年、最初にリリースしたアルバム「ばかのうた」の1曲目。「ばらばら」の最初のフレーズである。

今の彼に対する評価、彼について語ろうとする人々をそのまま詞にしたような、そんな歌。

そして、それは至極当たり前のことだ。とても普通の人が言う、普通のことだなと思う。少し安心する。

 

ただ、どちらかに偏った方が、生きることは刺激的になる気がする。

「人それぞれいろんな考え方があるからね、だから肯定的な意見も否定的な意見もあるよね」よりも「あれが好き!これが嫌い!」って表現した方が、しなかった人より何か起こりそうな気がする。良い意味でも、悪い意味でも。

客観的に物事を見ることができるのは重要だが、そのために主観を捨ててしまうなら、代わりに監視カメラでも置いておけばいい。そこにお前は必要ない。

観察者である前に、ひとりの表現者でありたい。だから僕は星野源が好きだと言おう。彼のマルチな才能は、いろんな場面で僕の心を少し豊かにしてくれる。

 

土はこれからもぬかるむだろうけど、アスファルトで固めようとしなかったくだらない心の上に建てた家で、ばかなうたでも唄いながら一緒に揺れようぜと、優しい声で語りかけてくる彼は、すごく魚顔である。