うまくいえないひとたち。

analfriskerのつどい

捨てられたダッチワイフが人間に復讐するゲーム「Doll of Resurrecion」

みなさんどうもこんばんは、「君の美しさはまるで精巧に作られた人形みたいだ……心奪われて僕が人形になってしまいそうだ……!」みたいなちょっとうまいこと言ってやろうとしている男を蝋人形にしてやりたいでおなじみ、アミーゴ銀三郎です。 みなさんは物を大…

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とあるツイートをタイムラインで見て、もやもやしてしまったので、ここに書く。すみません、いきなりこんなものを入れてしまって、エグいかもしれない。要注意女1人、男2人。これはなにか? 私の恋愛履歴書だ。性行為(のようなもの)をしたのは3人ともで…

Lamp

シャワーを浴びていて、ふいに飛び込んできた水が甘かった。 あるアーティストの歌詞を思い出して「最近は髪も爪も切らず/復讐もガソリン切れさ/何にも食べたくないし/ずっと考えている」。 何日も外に出ずに、部屋にうずくまっていて、食事も怠って、夜にな…

《10月企画》記念日との適切な距離について

□はじめまして、ここで書くのは初になります。更新が遅くなり、すみません。職場の旅行で疲れはてていたら、こんなに日が経ってしまっていました。 □日頃から他人に「参加する前に作品をストックしておきなさい」と口煩く言っているわりには、自分自身ができ…

《10月企画》疲れてるのかもしれない

途方に暮れている。 この「記念日」の企画が始まったとき、何を書こうかとぼんやり考えて、題材のメモを残したことは覚えていた。 いざ自分の番がまわってきて、改めてメモを見たのだ。 そして、途方に暮れた。 賢明な読者のみなさんならば、既に僕が途方に…

《10月企画》冬の足音

どうも。タイトル通り10月企画です。えっ?もう10月過ぎてる?え〜うそやん〜〜またまた〜〜〜大変申し訳ありません。まだ余裕のあった10月の前半、安易な気持ちで参加を表明した後、忙しくてTwitterをログアウトしたまま今日に至りました。企画を受けてから…

《10月企画》今日です。

怒涛の1年でほぼなにも更新できていなかった管理人です。 あっという間に誕生日がきてすぎてしまったね。 いつも見てくださっているみなさん、いつも感謝しております。どうもありがとうございます。引き続きどうぞよければよろしくお願いします。 前の方の…

《10月企画》夢を叶えた日の孤独《記念日》

「将来絶対にこの街なんか出てやる。こんな家出てやる。東京で生活するんだ。そのためならなんだってやってやる」私は小学生に上がる頃からそう思ってきた。実家が嫌いなわけではなかった。家族はそれなりに仲が良かったし、街もそれなりに生活しやすく、友…

公園

彼らがそこに行く時は、いつも夜であった。だから彼らは、そこについて何か思い浮かべる時に一番初めに、三本のぼんやりと灯されている、曇った空に浮かぶ月のように淡い光を放つ街灯を思い出す。 その時には、その街灯の内一本の下に、蛙が、まるでこの公園…

【写真企画】意図を楽しむこと

写真を添付して文章を書くという【写真企画】である。 安請け合いしてしまったが、どうしてくれようかと考え始めて頭を抱えることになった。 なにせ僕は写真を撮らない。 ツイッターやLINEでコミュニケーションをとる上で、目の前に広がっている光景とそれに…

【写真企画】ポスト

ポストにもいろんな形やいろがありまして、各々のポストは今か今かと手紙を待ちわびているのですよ。待ちくたびれてしまっているポストもあります。それでもポストはあなたからのお手紙を今か今かと待っているのです。たった今も。 うまく言葉の交わせない私…

いしいしんじ「ある一日」

久々に読書感想文を書く。 読書感想文というよりは、「読んで思った事」くらいの軽さで書いてみようと思う。 ある人に「一度読んでみるといい」と勧められたこの一冊。 非常に薄い。普通に読み進めれば2時間で十分終わってしまう程度。 しかし、三日ほどに…

【写真企画】得るということ。

お母さんが余命2ヶ月という夢を見た。日に日に弱っていくお母さん。立ち上がれなくなるお母さん。自分の余命が途切れる頃に娘の大事な支払日と給料日があることを心配するお母さん。内容はもうよく覚えていないが、目が覚めた瞬間、声を殺して泣いてしまった…

【写真企画】Nomi no ichi

退廃的な物を眺めるのが、好きだ。 使い古され、使用主の元を離れ、彷徨い続けて、 疲れ果てた顔をして並ぶ古道具。 読了されてしまったのか、 最後まで読まれることなく売られてしまったのか、 経緯もわからず、積み重なった本。 持ち主が死に、遺された人…

【写真企画】我が家のぬいぐるみ達には意思がある

表題をみて「何言ってんだこいつ、頭おかしいだろ」という反応をした方、あなたはなにも間違っていません。でも本当に我が家のぬいぐるみ達は意思を持って生きていて(この表現があっているのかは分からない)、我が家の人々はこの子達を溺愛しているのだ。そし…

【映画】ファントム・スレッド

企画の途中にすみません。映画の感想を。 ファントム・スレッド ネタバレを多く含みます。 まーーーー綺麗な音と映像で何を観せられたのか私は。 丁寧に気を張り巡らせて撮られている感じがビシビシと伝わってきて素晴らしかったです。 まさにレイノルズが撮…

一流インスタグラマーを目指して

皆さんどうもこんにちは、「どんなに美しい景色を収めた写真も、君の笑顔の写真の前では霞んでしまうね」って言う男の持っているカメラのレンズに指紋をべったりとつけてやりたいでおなじみ、アミーゴ銀三郎です。 さて今回のブログテーマが写真、ということ…

〔写真企画〕これはそんな話

自分のためにお金を使う行為が、昔からあんまり得意じゃない。 今までの人生の道中でそういうことをする余裕がなくなって、そうしたら物欲がそんなに強くなくなって、いざ自分のための買い物をどうしてもしなくちゃいけないって時にはすでにもうそのタスク自…

ライチ☆光クラブ(映画)

ライチ☆光クラブが映画化する。 その情報が入ってきた時私は、絶対に観ない。そう思った。 好きすぎるのである。古屋兎丸の最高傑作であるこの作品が。 観るきっかけになったのは某動画配信サービスから配信が始まったという通知が来たからだ。私は風邪っぴ…

マドラー

竹久が目を覚ましたとき、聡子は歯を磨いていた。「今日は遅いのね」。今日は遅番の日だった。聡子が自分の皿を洗い始めたところで竹久はベッドから起き上がった。「今日はあの男のところに、行くのか」聡子はなんの逡巡もなく肯首した。竹久は、聡子が用意…

鏡の部屋

セツナは左手の小指の爪を丹念に整えた。他の指、ましてや足の指などはただただ身体の白い排泄が無くなるところまで切るのみであったが、左手の小指の爪だけはセツナにとってなくてはならないものだった。その透き通るような白、それに続く滑らかな艶色。セ…

ブラックペアン1話

ブラックペアン1話。ネタバレ多数。 普段はテレビを全く観ない生活をしているのでドラマなんて週一で追いかけられるはずもなく、かといってわざわざ録画する程の情熱もなく。しかしミーハーな母が録画して観ていたのでラジオ感覚で聞いていたら思ったよりも…

雨と傘と。

ここ数年ずっと使っていた傘 強風に煽られて骨が折れ、ついに壊れた 何てことのない、どこのコンビニにでもあるようなビニール傘 初めて二人きりで遊んだ日、予報外れの雨が降り出して 二人でコンビニに駆け込んで 本当は君のぶん一本で良かったのに ひとつ…

うかびあがる

「いい加減にしろ」という言葉を電話越しに聞いて、もう耐えているのがばからしくなった。 ここ数か月だけの話ではない、きっともっとずっと昔から積み重なっていたものがいよいよ無視できなくなってしまった。 迷惑や心配をかけているのがお前にはわからな…

2018/01/01/11:58

2017年に片づけられなかったことがすべてやってくるのが2018年であって、結局仕切り直しとかできないじゃんか、ということになったのがいまです。 どうもおはようございます、管理人です。 2017年に記事一本あげようとしてたんですけどね、隣にいたひとがマ…

眠りの部屋

さかさまの気球が空から落ちてくる。燃料が布から染み出して、落ち行く先のわたしの服を滴の模様で染めた。この汚れは落ちないかもしれない。お気に入りの服だったけど。それでも気球はわたしに向かって落下してきた。気球ってどれくらいの重さなのだろう。 …

2017.12.14 消印 Y→K

お手紙ありがとう。限りある時間をあなたと過ごしたいというあなたからの言葉が嬉しかったです。私もあなたも、お互いの両親にまだ紹介し合ってはいないけれど、どうしてだろう、一緒にいて触れ合った肌の地平に永遠がいつも見えるのです。その先を信じてみ…

〈11月手紙企画〉

○○さんへ。 寒くなってきて、空も街もキラキラして。写真を撮るには素敵な季節の到来ですね。 …と、いざ手紙を書こうして、本当は長々と書いたのだけれど。 結局、消しちゃった。 なんだか、たくさんの言葉を並べても、何ひとつ伝わらない気がして。 だから…

秋の日

生活の匂いが好き。 わたしが吐き出した煙草の煙を厄介そうに睨みつけながら、そう言ったあなたの部屋には、ライターも、芳香剤のひとつもなかった。 ベランダに座り込んで煙草を吸っていたら、向かいのアパートの一室の明かりが不意に呆気なく消えて、その…

〈11月手紙企画〉

○○様へ 立冬も過ぎて、日に日に寒くなりますね。いかがお過ごしでしょうか。 最近すこし不思議なことが起こりまして、それをお伝えしたく筆を執りました。 ある朝、新宿駅でのことです。目の前で男性が500円玉を落としました。拾って声をかけようとしました…